既製品ウェットスーツという選択肢
当ショップの運営兼、ベテランサーファーの私は冬用のウェットスーツとして、オーダーした5㎜/3㎜のセミドライを着ています。現在のものは8年位は着ていると思います。

そういえば、今年の健康診断でBMIを心配されてしまいました。(自分ではそこまで気にしていなかったのですが 笑)
まだ着られるかな?着られるよね?と久しぶりにウェットスーツを着てみると、腰までは良かったのですが、肩まで着ようとすると生地の伸びに限界がきたのか肩を入れることができず、、、
無理やり着てみるとパツンパツンで、周囲からドラえもんみたいと笑いが起きました、、、
新品スーツの伸びに感動
古いウェットスーツを無理やり着ても動きづらいことは間違いありません。そこで限界を迎えた5㎜/3㎜セミドライを新調することにし、価格やデザインなどの調査のために神田スポーツ街に行ってみました。
そこには私好みのデザインのものが1種類だけあり、試着してみたところ、緩くもなくきつくもなく、わりと私の体形に合っていたのです。
今までのドラえもん(笑)よりもはるかに動きやすく見た目もよく、新品のウェットスーツはこんなにも伸縮するものだったんだと感動してしまいました。
今回もオーダーで作るつもりだったのに、今まで着ていた劣化したオーダーウェットよりも試着した既製品のほうが安価でフィット感も良く、動きやすかったため、だんだんと「サイズが合うならこれで十分では?」と思い始めてきました。
既製品購入に至った理由
おそらくオーダーで作れば、もっと良いものができるかもしれません。
ですが、試着した既製品にとくに大きな違和感を感じなかったですし、オーダーだと測ってもらうのが面倒くさいというのもありましたので、迷いましたが価格の安さに負け、結局その日に購入してしまいました。
オーダーでしたら、プラス2~3万円はかかったと思います。
サイズ的には、厳密に言うと若干肩周りが緩い感じがしてますが、サーフィン自体に影響を感じたことはまったくありません(感じろよ! 笑)
既製品のメリット
安い!!
なんといっても既製品のメリットはこれに尽きると思います。既製品はオーダーに比べ安価です。単純に考えて、オーダーで数十か所のこまかいサイズ指定やマーク位置の指定などをすれば、その一着のためだけにたくさんの人が動くわけですから、オーダー品の価格が高くなるのは当然です。
デザインにこだわらなければ、ハイクオリティな国産ブランドの既製品で充分
カスタムオーダーではないのでカラーや仕様は選べませんが、水も入って来ずフィット感はバツグンです。吊るしの方が安い場合も多いので、サイズが既製に合う方でロゴの位置やカラーにコダワリが無ければ充分すぎます。
近年はXS,MS,M,ML,L,XLなどのほかML-Tなど細分化されたサイズが出ているメーカーもあるので、良くチェックして適正なアイテムを選びましょう。

また、国産のウェットスーツはハイエンドなアイテムでなくともリーズナブルで充分なパフォーマンスが約束されているものも多々あります。
ブーツやグローブ、寒がりな方はホットジェルなどのアイテムやインナーなどがあれば、寒冷地以外はほとんどの地域で冬をホットに乗り越えられるでしょう。
待たなくて良い
オーダーはイチから自分のサイズで作ってもらうわけですから、メーカーにもよると思いますが、完成まで1カ月くらいはかかると思います。
既製品のデメリット
在庫された既製品から、自身のサイズに近いものをチョイスする
既製品の最大のデメリットはこれでしょう。各メーカーとも日本向けに作られたものは、日本人の標準的な全身のサイズバランスで数種類サイズ展開していると思いますが、全ての体の部位が、サイズ表の数値とまったく同じという人はなかなかいないと思います。
不都合な真実・・・
実は、プロサーファーではない方のウェットスーツのオーダーというのは日本独自の文化なのです。
日本以外の国では オーダーメイドはプロサーファーぐらいなものです。サッカーシューズや野球のバットをオーダーしないように一般のサーファーは既製品で十分なのが世界的常識だったりします(お金のある方はオーダーしてください)。
なぜ日本では、ウェットスーツオーダーという日本独自文化が作られたのか?
多くは語りませんが、既得権益含めた独自文化形成(サーフィンを取り巻く閉鎖的な環境)が大きないち要因となっているのではないでしょうか。