サーフィンと言えば「真夏のスポーツ!」と言うイメージの方が多いと思いますが、赤道直下の国ならまだしも、ここは日本ですから、水温&外気温のバランスを考えても水着のみでのサーフィンは、年間で数日しかできないのが事実です(沖縄など南方の離島を除く)。
いくら暑いと感じても、いくら動いていても、水温は体温より低いので確実に体温は奪われていきます(風が吹いていたらあっという間です)。
夏場であっても怪我を防止する役割もしますし、ウェットスーツを着用する事をお勧めします。

とにかく夏場を含め、サーフィンをやっていく上でウェットスーツは必要不可欠なアイテムなのです。

ドライスーツ
内部に水が浸入しない保護スーツ。
主に東北などの寒い地域でよく見るタイプのウェットスーツです。 ブーツも一体型となっているものが主流。最近では3mmのタイプのドライスーツも出回っていますので、関東でも使う方が増えています。絶対暖かいウェットスーツがほしい!って方におすすめです。
注意:ドライスーツは万一、水が浸入すると溺れる可能性や、危険を伴うことなどもありますので大変危険です。ご購入は専門店でのオーダーをおすすめします。

セミドライスーツ
一般的に冬用のフルスーツといえばこれ!!
春/秋/冬と一年で一番長く使えるフルスーツです。ボディーの生地にラバー(ゴム状)を使用していて、ファスナーが防水ファスナーになっているモデルをセミドライスーツと呼びます。近年では防水ファスナーではなく、ノーマルファスナー+バリア(スーツの内側に水が直接肌に触れないようにした生地)も総称してセミドライスーツと呼ぶことが多いです。
最近ではノンジップタイプ(ファスナーなし)も主流になりつつありますが、初心者のうちは脱着が少々大変なのでファスナータイプがおすすめかもしれません。
ドライスーツと違い、水は少々浸入しますが、その水を体温で暖めて保温するタイプのウェットスーツです。
生地の厚みは一般的に5×3mm(ボディーが5mmで袖が3mm)が主流となります。
一昔前と違い現在の既製品(吊るし)は生地も柔らかく非常に性能がよくなっており、各ブランドのサイズ表に従って自分の体型に合うものがあれば、既製品のセミドライでも十分に冬を越せるレベルになっています。
※基本的に冬用のウェットスーツですが、6月以降も海水温が急激に下がったときなどにセミドライが使えたりもします

3mmフルスーツ
簡単に言うと夏用の生地(いわゆるネオプレーンジャージ)で作ったフルスーツ!
サーファーの間ではジャーフルとも呼びます!!
セミドライスーツよりも生地が薄くなる分、かなり動きやすいフルスーツです。
冬からの季節の変わり目にはとっても重宝するウェットスーツです。真夏でも急激に水温が低下した日や天気の悪い日に持っているととても便利です。
春から秋と長いシーズン使えるので、初心者の最初の1枚として1番おすすめできるウェットスーツです。
シーガルとの差は袖の部分だけですが、若干シーガルよりは長い期間使えるのも魅力です! 真夏時期の使用は少々暑いかもしれまんせんが、寒がりさんや日焼けをしたくない方などは夏でも着用をおすすめします!!

シーガル
3mmフルスーツの半袖バージョンです。
夏を中心にサーフィンを考えているのであればこのモデルをもっていると快適です。
3mmフルスーツとの差は袖部分が半袖というところのみですが、これが結構使えます。
外気があったかくなってきた時期でも水温はまだまだ低いときなどに大活躍!!
また真夏でも水温がぐぐっと下がったときなどにも大変重宝します。
シーガルを持っていれば夏全般はカバーしてくれますので、夏回り限定でサーフィンする人の最初の1枚におすすめです! 裏技としては、腕の部分だけのアームと言う物を手に入れれば3mmのフルスーツと同じ状態になります。しかし、多少は動きにくくなってしまいますけど…。

ロングスリーブスプリング
通称ロンスプ・ロンスリーブ。
こちらは、外気温が下がっているのに水温がまだ高い時期(秋)に有効な形となってきます。
その時期に一番快適に波乗りするならこの形がおすすめです!しかしシーガルやジャージフルスーツで補えちゃうのも事実(笑)
贅沢品と言ってしまえばそうなのですが、持っていると意外と重宝しますよ! 女性の場合は真夏でも日焼け対策にも人気のモデルで、最初の1枚にとてもおすすめです。

ロングジョン
外気温は高く暑いけれど水温の低い日や、真夏時期でも寒がりさんには非常に重宝される、使い勝手のいいタイプのウェットスーツです。
タッパーとの組み合わせにより、フルスーツのような仕様にもでき、6月〜10月くらいまでは使える汎用性のあるタイプです(水温による)。
近年リバイバルブームとして注目される、ミッドレングスやレトロボード、ロングボードなど、80年代のクラシカルな雰囲気にぴったりなルックスです!

スプリング
初夏〜秋口まで、活躍する半袖・半ズボンのウェットスーツです。
真夏でも、風がある日・曇りや雨の日には必需品です。
また、女性は水温により体温が低下した状態で長くサーフィンをされていると、生理不順を引き起こしてしまう方が多数います。
出来ればスプリングの様に腰回りをしっかり保温してくれるウェットスーツを着用して真夏でもサーフィンをする事をオススメします!
スプリング(春)と言う名前ですが、春にこれを着てサーフィンをしたら、地獄を見てしまいます。

タッパー
真夏に活躍するウェットスーツ。
上半身のみのウェットスーツですが、これが結構暖かいです。
夏場でも体温低下防止や日焼け防止で着ている人がたくさんいます。
風がある日や、少し長めの1ROUNDなんて時は重宝します。 水温の低下は、気温の2ヶ月遅れと言われています。9月中旬で外気温が、少し下がって来た時なんかは大活躍です!!(ちなみに9月が一番水温高いです)